6-6. Aqueduct

6-6-1. Aqueductの構成

Aqueductは、マイクロソフトとムーディーズ・アナリティクスがスポンサーとして参加して、2011年に世界資源研究所(WRI:World Resources Institute)が提供を開始した水リスクをマッピング・分析するツールで、使用者登録せずに、無料で利用できます。

Aqueductは、次の4つのツールがあります。

Aqueduct Water Risk Atlas:現在および将来の水リスクをマッピングおよび分析する

Aqueduct Food:国レベルで、現在および将来の農業生産に対する水リスクを特定する

Aqueduct Floods:国、県、市および流域レベルで洪水リスクを特定し、洪水対策への投資のコストとメリットを分析し、優先付けを支援する

Aqueduct Country Rankings:国・県レベルで水リスクを把握し、比較する

この中で、LEAPアプローチで使用されるのはAqueduct Water Risk Atlas(以下、Aqueduct)で、現在の量的な物理的リスク(8項目)、質的な物理的リスク(2項目)および規制・評判リスク(3項目)を世界地図上にリスクを色分けして表示します。また、悲観的、楽観的、現状維持のシナリオに基づく将来(2030年、2050年、2080年)の水に関するリスク(水ストレス、季節変動、経年変動、給水、水需要、水枯渇)も世界地図上にリスクを色分けされた表示から把握することができます。

さらに、これらの項目は所在地情報を入力することにより、世界中の任意の地点でリスク評価でき、エクセルにダウンロードすることができます。

6-6-2.印刷産業を評価した結果

新得町役場および東京都庁の所在地を登録して評価したところ、水リスクは東京都庁の方が高い結果となり、「極めて高」リスクは沿岸部の富栄養化の可能性で、「中~高」リスクがベースライン水ストレスおよび沿岸洪水リスクと評価されています。シナリオ分析では、「極めて高」リスクは水需要で、「中~高」リスクは水ストレスで、このほか(季節変動、水供給、経年変化、水枯渇)は「低~中」リスクと評価され、この評価結果は悲観的、現状、楽観的シナリオのいずれにおいてもほとんど変わりません。

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