6-7.診断・評価ツールを印刷産業に適用した結果のまとめ

IBATは自然との接点を発見するツールですが、粒度が荒いため日本国内の地点で評価することに疑問があります。むしろ、環境省が運用している「生物多様性見える化マップ」の方が有用です。

WWF WRFおよびAqueductは水リスクを評価するツールです。これらのツールには、業種の選択肢には「印刷業」はありません。「オフィス」で評価した結果では、操業リスクは低いものの、水使用、水質悪化(BOD、化学物質)、洪水のリスクが高い結果です。

ENCORE、SBTN’s MSTおよびWWF BRFで、診断・評価した結果から、直接操業では印刷産業は以下のようにまとめることができます。

 ・ 依存    : 淡水供給、水流調整、洪水緩和、暴風雨の緩和が大きい

 ・ インパクト : 水使用、水・土壌への汚染物質排出のインパクトが大きい

 ・ リスク   : 地滑り、猛暑、熱帯低気圧、水・大気の状態、山火事が高い

評価ツールでは、機会を特定することはできません。しかし、TNFDでは、自然に対するインパクトと依存を回避または軽減する行動も機会として捉えていまので、水使用量削減や汚染物質削減は機会となります。

バリューチェーンに関しては、「印刷業」を選択できるENCOREから、森林に対する依存と圧力が大きい診断結果です。

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